独立リーグ統一構想

久々に書くブログですが、やっぱり個人的に気になるのが独立リーグの動向です。
関西独立リーグの試合も見に行きましたし、吉田えり投手も見ることが出来ました。個人的には独立リーグには頑張ってほしいという気持ちですが、しかし、経営的にはこのままではジリ貧は避けられないと思います。

独立リーグ統一構想 代表者が話し合い
http://www.daily.co.jp/baseball/2009/11/19/0002525341.shtml
 野球の関西独立リーグ、BCリーグ、四国・九州アイランドリーグ、来年4月開幕を目指すジャパン・フューチャーリーグ(JFL)の代表者が18日、東京都内で、全国の独立リーグ統一を目指した話し合いを行った。選手の年俸設定や運営ルールなどについて、意見交換した。

 関西では来季から2リーグ6球団となる予定で、球場確保や興行面への影響が懸念されていた。全国の独立リーグが統一されれば、それらの問題もクリアされる可能性がある。

 また、この日、関西独立リーグ紀州の竹中則行代表取締役は、藤田平監督と来季の契約を結ばないことを明らかにした。同監督は「球団からは11月から来年3月ぐらいまで給料が払えないので、来季の契約はできないと言われた」と話した。

(2009年11月19日)

 選手の年俸体制なんてのは、どちらかと言えば後ろ向きな話で(まあネットで情報収集してたら大体どこが言い出してるのかわかりますが。)要は同業他リーグに牽制球を投げている。ここには書いてないですが、以前どこかが提案していたトライアウトを合同でやろうなんて話も同様。経営側からしたら、そういう競争が嫌だからこその牽制球なのはわかります。しかしながら、各リーグ・球団の均質化が進む代わりに、それぞれの地域の自助努力を失わせる諸刃の剣です。


 個人的には独立リーグの均質化までは望まないですね。ただでさえプレーのレベルは低いのですから、薄まったどんぐりの背比べが面白いとはとても思えない。優秀な選手が数多く集まるリーグとそうでないリーグの色分けがむしろあって切磋琢磨したほうが面白いのではないでしょうか。


 先駆者として数多くのNPB選手やスタッフを輩出しているIL、基盤づくりが手堅く集客面ではリードしているBC、女性選手や韓国球団などなりふり構わない関西L、そこから分裂してまだ未知数のJFL、そして5番目に出来るベースボール北海道、それぞれが独自の発想でやって、色々と試してみればいいと思います。


 とはいえ、なんらかの形で一緒になることは必要だと思います。それぞれが各地方でバラバラにやっている不合理のデメリットも大きいのは確かです。


 独立リーグの統一というのがどういう意味での「統一」を指しているのかがよくわかりませんが、合併までする必要はないと思います。現時点では合併しようにも、それぞれ文化や体質が違いますし、そんなリーグ同士が一緒になってしまうと争いの元になると予測します。加えて図体の大きい一個の団体になると、それぞれの発想の自由が失われることになる。それは今の段階ではかえって損なのではないでしょうか。


 現実的には独立リーグの統一機構なり協会設立ということになるでしょう。もしくは「緩やかな経営統合」が模索されるかもしれません。


 統一組織で出来ること、やりやすくなることはたくさんあると思います。
・スポンサーの獲得
・広報、宣伝体制の強化
・テレビ放映の窓口、調整(主にBS・CS)
・統一ホームページの設置
・選手の福利厚生面の充実
・ボールやバットなどその他諸々の備品の共同購入

・・・などが考えられる。
収益拡大と経費節減で共存共栄の基盤を作るためには、やはり統一組織は欠かせないでしょうね。
それから風通しの悪い野球界のなかで一定の発言権を確保する意味合いも当然大きいでしょう。


 個人的には独立リーグ発祥の地とも言える四国に統一団体の本部は置いて欲しいところですが、もし、設立されるとすれば本部は東京に置かれるかもしれませんね。
 (東京一極集中反対の地方分権論者の私としては、何でも中心組織が東京に置かれるのはあまり面白くないんですが。。。)


 いずれにしても今後おそらく急展開を見せそうな動きですので、成り行きに注目したいと思います。