新型インフル、東京や京都でも

兵庫、大阪で感染者が続出している新型インフルエンザ、昨日は東京・神奈川で、そしてついに京都でも感染者が出たことが判明しました。

やっと京都でも出たか・・・と思った。府境の大山崎町まで感染者が出ているのに、京都で一向に感染者が出ないのはおかしいと思っていた。

京都は観光都市である。おそらく経済的な影響を考慮して遺伝子検査をやらなかっただけの話だと思うのだが、ここへきて既に修学旅行のキャンセルを中心に大打撃を受けている。なのでその意味も無くなったってことではないだろうか。多分これから感染者が続々判明してくるのではないだろうか。
実際、最近市内の某大学系病院で別の目的で診察を受けた友人の話によると、医者に聞いたらGWを過ぎたあたりからインフルエンザの患者が急増してたと、言っていたそうなのだ。

さらにおかしいのは東京。今日首都圏で3例目の速報が入ったが、また海外渡航者の感染。いまやどれだけの人々が東京〜関西往復してると思ってるんだろうね。まだ3人というのは絶対にウソだと確信できる。

http://www.zakzak.co.jp/top/200905/t2009052019_all.html

 新型の確定診断を忌避する医療機関も出はじめた。東京都江東区の30代の女性会社員は今週、風邪の症状が出たため近くの個人医院を受診。「簡易検査で新型インフルと同じA型陽性が出た」という。「けれど、お医者さんはそれ以上の検査をせず、タミフルをくれて終わり。勤務先には関西から出張で出てきた人が大勢出入りしていて不安だったのに…」と表情を曇らせる。

 東京都も「簡易検査でインフルA型が検出された人でも、海外渡航歴や感染地域への出入りがないかぎり、遺伝子検査(PCR検査)は行わない」(感染症対策課)としている。

http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20090517-OYT8T00235.htm

 ただし、どの保健所もコストや人員の問題から、検査の限界を口にする。1日平均100人超がインフルエンザと診断されている千葉県の担当者は「人員や機器の余裕がない。渡航歴のない人の検査で機器を占有すると、一番警戒すべき渡航歴のある人の検査に支障が出る」と指摘。東京都の担当者も「発熱患者すべてに遺伝子検査をするには、時間的、人員的に困難」と話した。


正直に検査し、真摯に対応した兵庫・大阪は偉いですよ。おかげで関西の経済活動は大打撃を受けましたが、行政の姿勢としては間違っていないと思います。正直者はバカを見るを地でいってるように思えるけど、市民として信用に値する行政であるということが何より大事なことだと思います。
万一強毒性に変異した時や、鳥インフルエンザなどもっと生死に関わる疫病の際には必ずこの経験が役に立つと思います。

一方、関西で海外渡航者以外への感染が確認されたのにも関わらず、この期に及んで隠蔽まがいのことを続けていた東京・千葉。弱毒性なことや経済活動への影響の大きさを鑑みてこれもひとつの解であることは理解できなくはないが、怖くて真実を知ろうともしない行政、「大本営発表」を伝えるばかりでPCR検査を積極的にしていないことをあえて追及せず、海外渡航者ということで火消しに躍起なテレビ報道・・・これではいざという時に市民は何も信用できないことになる。